大人の複視(事例紹介)

今回も、実際にご相談頂き、当店で対応した事例をご紹介させて頂きます。
74歳 女性 数年前より徐々にものが二重に見えるようになってきた。近所の眼科で診察してもらったが
、特に異常はないと診断された。加齢によるものなので、ある程度は仕方がないともいわれた。
しかし手芸が好きなので、もう少し見え方を改善できないかという相談でした。
【ポイント】
専門医による診察で、眼には異常はないといわれていることが眼鏡店対応での大前提となります。
今回は、眼科専門医で異常なしという診断をされているので複視解決の測定をしました。
※ 加齢性斜視では、遠方を見た時に視線ずれが発生することが多いのですが、今回は手芸という手元距離
でのご相談でした。

眼科で疾患はないことが確認されたので、各種測定をしました
1 近視、遠視、乱視などの屈折測定 ★
2 老眼度数の測定 ★★
3 遠方視線での視線バランス測定 ☆
4 近方視線での視線バランス測定 ★★
5 遠方・近方での視線バランス補正力の測定 ★★ など等
測定した結果は、下のようになりました。(要点のみ記載)
1 遠方視線では、上下ずれが4.0~5.0程度
2 内ずれが2.0程度
測定結果を整理してみると…
1 上下ずれは、視線バランス補正力の限界を超えている = 複視の一番の原因
2 内ずれは、頑張れば視線補正力によって複視は回避できる = 疲労が出る可能性はある
より詳しくお話を伺ってみると、複視は手芸時だけでなく、テレビを見ている時も外出時にもありました。
今回は、特に手芸が大好きなので優先したいということでした。
【プリズム補正は、こうしました】
1 上下ずれが一番の原因と考えられるので、複視が消失する最低量である2.5を補正しました
2 内ずれの複視は発生していませんでした
3 しかし内ずれ補正を持続的にすると疲労が出るので、1.0だけ内ずれ補正をしました
※ 遠視と老眼度数も弱くなっていたので、同時に補正しました
(ここが不適切だと内ずれにも繋がりやすくなります。)
テストレンズで体験して頂くと「手芸をする手元距離が快適に見える」ことが確認できました。
初めてのプリズム補正なので、20-30分程度試して頂き度数決定としました。レンズは、プリズムによる光学
的収差を少しでも軽減したいので「両面非球面設計のレンズ」を使って頂くことにしました。
【お客様の選択肢】
- プリズム入り手芸距離用老眼鏡を作成する ⇒ 手元距離だけは複視解決
- プリズム入り遠近両用メガネで、遠方も近方も複視解決を目指す ⇒ 馴染むのに少し時間がかかる
- プリズム入り中近両用メガネで、日常生活距離での複視解決を目指す
74歳 女性 数年前より徐々にものが二重に見えるようになってきた。近所の眼科で診察してもらったが
、特に異常はないと診断された。加齢によるものなので、ある程度は仕方がないともいわれた。
しかし手芸が好きなので、もう少し見え方を改善できないかという相談でした。
⇒ 車は運転しないので、日常生活であれば中近両用で十分になる
【サポートの内容】
1 まずはプリズム入り手芸用老眼鏡を作成する ⇒ プリズム慣れの意味もある
2 次段階で、プリズム入り中近両用メガネを作成し常用していく
視線バランスの崩れは、自力補正する力によって変化します。プリズムを入れても過度な疲労状態になれば
、視線崩れ量は増えてしまいます。このことも理解して頂き、体調管理と合わせて上手にプリズム入りメガ
ネを活用して頂くことにしました。
複視が急性であったりめまい吐き気が伴う場合には眼科医にご相談ください

