ダブって見える!?パート2

二重に見えるときに使われる「プリズムレンズ」とは?

前回は、前の車や信号、テレビの文字などが二重に見える「複視」についてお話ししました。

眼科で原因を調べてもらったうえで、見え方によっては「プリズムレンズ」を使ったメガネで、

二重の像を一つに合わせやすくできる場合があります。

では、プリズムレンズとは、どのようなレンズなのでしょうか?

プリズムレンズは「像の位置を動かすレンズ」です

近視や遠視のメガネは、主にピントを合わせるためのものです。

一方、プリズムレンズには、光の進む方向を変えて、見える像の位置を動かす働きがあります。

私たちは、右目と左目に映った二つの像を、脳の中で一つに重ねて見ています。

ところが、左右の目の向きにズレがあると、二つの像がうまく重ならず、二重に見えてしまいます。

プリズムレンズは、目に入る光の方向を調整し、左右の網膜に映る像を、脳が一つにまとめやすい位置へ近づけます。

簡単にいうと、目を無理に動かして合わせる代わりに、レンズが像を動かして、二つの像を一つに合わせる手助けをしてくれるのです。

どうして光の方向が変わるの?

プリズムレンズは、片側が厚く、反対側が薄い形をしています。

光には、プリズムの厚い方向へ曲がる性質があります。

この働きを利用して光の進む方向を変え、角膜や水晶体を通った光が、網膜上の見やすい位置に届くように調整します。

メガネのレンズが大きな三角形になるわけではありません。通常のメガネレンズの中にプリズムの働きを入れて作ります。

ただし、必要なプリズムの量によっては、レンズの左右や上下で厚みに差が出ることがあります。

プリズムレンズを入れると、どう変わるの?

その方の目の状態に合ったプリズムレンズを使うことで、

● 二重の像が一つに重なりやすくなる

● 目を無理に動かす負担が減る

● 目の疲れや頭痛が軽くなる

● 頭を傾けたり、片目を閉じたりしなくても見やすくなる

といった変化を感じられる場合があります。

ただし、プリズムレンズは、複視の原因そのものを治すレンズではありません。

光の方向を調整して、毎日の見えづらさを少しでも楽にするためのレンズです。

プリズムの量は、一人ひとり違います

二重に見える方向や距離、ズレの大きさは、人によって違います。

遠くを見ると二重になる方もいれば、近くを見ると二重になる方もいます。

また、朝は大丈夫でも、疲れてくると二重に見える方もいます。

そのため、プリズムレンズは、実際の見え方を確認しながら慎重に合わせることが大切です。

プリズムを入れれば、すべての複視が必ず一つに見えるわけではありません。プリズムの量が大きい場合や、目のズレが変化する場合には、合わせることが難しいこともあります。

まずは眼科で原因の確認を

前回もお伝えしましたが、ものが二重に見える原因はさまざまです。

特に急に二重に見えるようになった場合は、メガネを作る前に、まず眼科などの医療機関を受診してください。

ウチダメガネでは、眼科での診察内容や処方を確認しながら、

「どんな時に二重に見えるのか」
「遠くと近くでは、見え方が違うのか」
「どの場面で一番困っているのか」

をゆっくり伺い、実際の見え方を一緒に確認していきます。

「眼科では大きな異常はないと言われたけれど、やっぱり見えづらい」

「プリズムレンズについて、もう少し詳しく知りたい」

そんな時は、どうぞ気軽にご相談くださいね。