大人の複視(事例紹介)
今回は、実際にご相談頂き、当店で対応した事例をご紹介させて頂きます。
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78 歳 男性 数年前に白内障手術を行った。他には、特別な眼疾患はなし。軽い糖尿病あり。
数年前から運転時にセンターラインや標識、先行車が二重に見えるようになってきた。
ゴルフが大好きだが、ゴルフ場に行くまでの運転も、ゴルフでのグリーン上のピンも二重に見えるので、
不便をしている。家族からは、危ないから運転はやめるように言われている。
心配なので、眼科と脳外科に行ったが「異常はない」と診断された。 「年齢によるものだから仕方がない」
とも言われている。
異常がないことには安心したが、二重に見える複視症状は解決しない。
「メガネで何とかならないだろうか」というご相談である。
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【ポイント】
専門医による診察で、眼には異常はないといわれていることが大前提となります。
視線バランスの崩れは、脳に異常があっても発生することがあります。
見ること、視線を合わせることをコントロールするのは脳なので、コントロール部分に損傷があれば視線バランスが崩れることがあるからです。
※ 当店では、視線バランスの崩れによる複視がある場合は、メガネより先に専門医での診察を優先して頂いています。
眼科、脳外科で疾患はないことが確認されたので、各種測定をしました
① 近視、遠視、乱視などの屈折測定
② 老眼度数の測定
③ 遠方視線での視線バランス測定
④ 近方視線での視線バランス測定
⑤ 遠方・近方での視線バランス補正力の測定 など等
●測定した結果は、下のようになりました。(要点のみ記載)
① 遠方視線(= 運転時、ゴルフ時視線)は、上下ずれが 3.0~4.0 程度
② 内ずれが 5.0 程度
測定結果を整理してみると…
① 上下ずれは、視線バランス補正力の限界を超えている = 複視の一番の原因
② 内ずれは、頑張れば視線補正力によって複視は回避できる = 疲労が出る可能性はある
難しくなるので詳細は割愛しますが、近方視線では「上下ずれは遠方と同じ」「内ずれは、外ずれに変化」と
なりました。これは遠方視線の内ずれを補正すると、近方視時の外ずれが拡大することになります。このこと
から、遠近両用は遠方重視として老眼度数を大幅に弱くしました。 【運転・ゴルフ用メガネ】という位置付け
になります。
【プリズム補正は、こうしました】
① 上下ずれ優先なので、複視が消失する最低量である 2.0 を補正しました
② 上下ずれ補正プリズムだけで、内ずれも消失しました
③ しかし内ずれ補正を持続的にすると疲労が出るので、1.5 だけ内ずれ補正をしました
テストレンズで体験して頂くと、「久しぶりに普通に見える喜びを実感した」と嬉しそうでした。初めてのプ
リズム補正なので、20-30分程度試して頂き度数決定としました。レンズは、プリズムによる光学的収差を少
しでも軽減したいので「両面非球面設計のレンズ」を使って頂くことにしました。
納品後、半月くらいして再来店して頂きました。「ドライブもゴルフも快適に復活できた」という喜びの報告
追伸
でした。

